自分の気持ちを伝えるときなどによく用いられる「いし」という言葉。
「意思」「意志」という同じ読み方だけど漢字が違い、どのシーンで使えるのか迷ったことはないですか?
ここでは、「意志」と「意思」の使い方や例文、意味などをご紹介します。
1.「意志」と「意思」の基本的な違い
「意志」と「意思」は似ているようで異なる意味を持つ言葉です。
「意志」は、強い決心や目標に向かう心の力を表しています。
例えば、「何かをしたい!」と強い気持ちを持った時に使います。
また「意思」は、あなたの考えや判断、意向を表しています。
例えば、「こんな事をしたいな」と考えたり思ったりした時につかいます。
「意志」はより強い決意や精神力を表現し、「意思」は日常的な考えや判断を表現することが多いです。
2.「意志」とは?具体的な例文も紹介
「意志」は、何かを成し遂げようとする強い決心や目標に向かう心の力を意味します。
例文:
「彼は強い意志を持って困難を乗り越えた。」
「勉強を続ける意志が大切だ。」
「勝利を確信する意志を示す。」
強い気持ちが言葉に表れていますね。
3.「意思」とは?具体的な例文も紹介
「意思」は、個人の考えや判断、意向を表しています。
日常的な決定や選択に関することが多いです。
例文:
「自分の意思で進路を決めた。」
「会議で全員の意思を確認した。」
「患者の意思を尊重する治療方針に変更した。」
人それぞれが思っていることを「意思」として表現していますね。
4.なぜ「意志」と「意思」の2つがあるの?
これらの言葉の違いは、日本語の歴史的な発展と漢字の意味の違いに由来します。
「意志」は強い気持ちや決心が感じられる言葉で、
「意思」はそれぞれの考えや思いが感じられる言葉になっています。
「意志」の「志」は目標や理想を表しています。
大きな目標を持つイメージです。
一方、「意思」の「思」は考えることを表しています。
つまり、「意志」はより強い目標意識を、「意思」は日常的な思考や判断を表現するために区別されるようになりました。
5.「意志」と「意思」のまとめ
「意志」:強い決心、目標に向かう力、精神力を表す
「意思」:考え、判断、意向を表す
「意志」は長期的で強い決意を表現する場面で利用されます。
「意思」は日常的な決定や考えを表現する場面で利用されます。
使い分けのコツは、表現したい内容の強さや継続性を考えることです。
強い決意や長期的な目標なら「意志」、日常的な考えや判断なら「意思」を使うと良いでしょう。
この違いを意識することで、より正確に自分の考えや決意を伝えることができます。
自分の「意志」をしっかり持って、「意思」表示していきたいですね。
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